背を伸ばす方法と、日頃の生活習慣は大きく関係してきます。
食事・運動・睡眠の3つの要素は、背を伸ばす事にとても大切です。
適度な運動をする事で食欲が増進し、夜寝る時に一番大事な睡眠をもたらしてくれるからです。
背を伸ばす鍵は「成長ホルモン」です。主に夜間睡眠時に脳下垂体より分泌されます。
夜10時位から翌朝3時位までが一番多いと言われていますので、この時間に熟睡するよう心がけましょう。
背が伸びる事と成長ホルモンは、密接に関係しています。
成長ホルモンは、アミノ酸が191個つながってできたペプチドホルモンで、脳下垂体で生成されます。
簡単にいえば身体の成長を促すホルモンで、「筋肉や骨の成長を促進する」「体脂肪を分解する」
などの働きがあります。
成長ホルモンは、一日の中でも分泌の周期があり、主に運動の後や睡眠中に多く分泌されます。
また、幼年期から思春期にかけて多く分泌され、その全体量は年齢を重ねるとともに減少します。
4歳までは栄養状態の影響で背がぐんぐん伸びます。
4歳〜10歳前後まで徐々に背が伸び、成長ホルモンと甲状腺ホルモンが重要な役割をします。
10歳代になると、第2次性徴が始まり、成長ホルモンと性ホルモンが同時に分泌され始めます。
その頃、背はぐんぐんと伸び「ラストスパート」といわれます。
性ホルモンの作用は、初期には身長を急速に伸ばしますが、後期には骨の成熟を促すため、身長の伸びを止めてしまいます。
身長のブレーキがかかったかどうかは「声変わり」をみればわかります。
第2次性徴の最終段階で声変わりします。それは同時に背の伸びがストップしたことを意味します。
声変わり後は、骨が伸びるというよりも、骨端部分が膨張するという感じです。